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- 人気スピーカー「Edifire M60」「audio tecnica AT-SP3X」を比較
今では「聴く」というコンテンツも音楽だけに留まらず、オーディオブックやポッドキャストなど手を止めずに聴き流しが出来るものも増え、もはや日常には欠かせないという人も多いのではないだろうか。
それに伴い、ノイズキャンセリングや外音取り込み機能などの進化もあって、外ではイヤホンを常に装着したままという人も多いはず。
家ではどうだろう、日中はイヤホンで耳を塞いでいることが多くなると、家にいる時くらいは自然な状態で「好きな音楽」や「カフェのようなBGM」を流してリラックスしたいと思うのは自然だろう。
日本の一般的な住宅環境を考えると、家でもイヤホンやヘッドホンで聴くしかないという人も多いだろうが、少しでも音を出せる環境にあるのならスピーカーを使いたいところだ。
目次
おすすめ!2大「小型アクティブスピーカー」を比較する
今は持ち運びがしやすいBluetoothスピーカーが人気だ。
だが手軽なぶんモノラルであったり、ステレオに対応したものでも、左右の幅に限界があるのでどうしてもステレオは感じづらく、普段ヘッドフォンやイヤホンで聴くことが多いと物足りなくなるだろう。
これはこれで便利なので持っておきたいが、やっぱり左右が別れたステレオスピーカーが欲しくなる。
そうなると一昔前ならミニコンポになるのだろうが、今は音楽を再生するのはPCやスマホが主流であることから、それらと簡単に接続ができるアンプを内蔵したスピーカー(アクティブスピーカー)が選択肢になる。
そこで、今人気のアクティブスピーカー2機種を、実際に購入して使ってみた感想を交えて比較し紹介する。
Edifire M60「マルチメディアスピーカー」
Edifire といえば、最近は積極的なプロモーションもあって一気に知名度を上げている中国の音響機器メーカーだ。それなりに音響の世界に興味のある人ならば、今や知らない人はいないだろう。
中国のメーカーというと以前は安かろう悪かろうというイメージもあったが、今では安さが特徴ではあるものの、そこに質も加わりってきており「コスパの良さ」が評価されるようになっている。もちろん今でも地雷のような製品やメーカーが存在するのも確かだが、この Edifire や充電器やモバイルバッテリーで有名な Anker のように信頼を得ているメーカーも数多くあるのだ。
元々スピーカーをメインに作っているだけあってラインナップは豊富で、M60 はEdifireの中で一番の小型アクティブスピーカー(小型と言っても一番安いわけではない)になる。



・特徴:パワーと豊富な接続方法
66Wという小型スピーカーではかなりのハイパワー、そして「マルチメディアスピーカー」と称していることからも分かる通り、Bluetooth、USB-C、AUX(3.5mmステレオミニ)と、簡単にあらゆるデバイスとの接続が可能となっている。
特に今どきのデバイスでは必須の USB-C であったり、Bluetooth接続が LDAC に対応しているのは、まさに痒いところに手が届くといった感じで、実に使い勝手が良い製品だといえる。
| 定格出力 | 合計 66W ・ミッドバスユニット:18W+18W ・ツイーター:15W+15W |
| 通信方式|コーデック | Bluetooth V5.3|SBC、LDAC |
| 再生周波数帯域 | 58~40,000Hz |
| 入力端子 | USB-C、AUX (3.5mmステレオミニ) |
| 外形寸法 | W100×D147×H168mm(左右それぞれ) |
| 重量 | 3.07kg(左右合計) |
audio tecnica AT-SP3X「ブックシェルフスピーカー」
audio tecnica は言わずと知れた日本の音響機器メーカー。
レコードプレーヤーのカートリッジから始まり、特にヘッドホンやマイクがプロやオーディオ愛好者の間で支持され、世界で高い評価を得ている。それから一般向けでもイヤホンなどさまざまな製品がラインナップされ、60年以上の歴史を持つ 通称オーテク。
だが意外にもスピーカーに関しては簡易的なデスクトップスピーカーや小型のワイヤレススピーカーが申し訳なさ程度にラインナップされているくらいで本格的なスピーカーはない。そこは Edifire と違い、オーテクはあくまでもヘッドフォン(イヤホンも含む)やマイクロホンのメーカーであり、スピーカーのメーカーではないことがわかる。
そんなオーテクが2024年に発売したのが AT-SP3X である。



・特徴:アナログ製品に最適化した音作り
オーテクでは最近のアナログ回帰やレコードブームもあってか、レコードプレーヤーも主力の製品になっており、現代の環境に合わせてBluetoothに対応したプレーヤーのラインナップもある。
どちらかといえばデスクトップ環境に最適化された製品ではなく、自社のレコードプレーヤーとアンプを通さずに直接繋ぐことが出来るように発売された製品であり、アナログな音響機器との相性やデザイン性にこだわりを持って作られている。
| 最大出力 | 30W |
| 通信方式|コーデック | Bluetooth Ver.5.3|SBC |
| 再生周波数帯域 | 55~20,000Hz |
| 入力端子 | RCAピンプラグ×2 |
| 外形寸法 | H200×W125×D136mm |
| 重量 | 約1.5kg(L側)、約1.6kg(R側) |
両方を使用しての感想、評価
この2台は、M60「マルチメディアスピーカー」 AT-SP3X「ブックシェルフスピーカー」とメーカーの呼び名は違うが、コンパクトにステレオ環境が作れるスピーカーという、基本的な使用環境やターゲット層に大きな違いはないと思うので「デスクトップスピーカーをちょっと良いものに変えたい」とするならば、価格帯も含めて必ず比較される2台だろう。
実際に両方のスピーカーを使用すると、どうしても長所、短所は出てくるので、向き不向きは少なからずある、あくまでも個人的な感想だが購入する際の参考にしていただければと思う。
M60の感想
◯ポジティブな点
・66Wというハイパワー。
小型ながら余裕のある音を出せる。
・「マルチメディアスピーカー」の名の通り、接続方法が豊富で簡単。
Bluetoothの接続ではSBCだけでなく、LDACという、より高音質なコーデックに対応、また現状のデバイスを考えるとUSB-Cケーブル1本で繋がるのはかなり有利。特にデスクトップ環境では非常にありがたい。AUXでイヤホンジャックとの接続も可能。こういった点から接続面ではほぼ困ることはない。
・シンプルなデザイン
特に流行りの白デスクにはM60のホワイトタイプは好まれる。
◯ネガティブな点
・オーバースペック
ハイパワーなのはポジティブな部分もあるが、そもそも小型のスピーカーを求める目的はデスクなどのスペースの問題もあるが、それほど大きな音やパワーを必要としていない場合がほとんどだろう。そうなると一般的な住宅環境を考えるならそのパワーを発揮するような音は出せないし必要ないだろう。
あとパワーがあることが良い音ではないので、ワット数はあくまでも目安。
・操作がしづらい
操作は右側のスピーカー上部にあってタッチ式、これが正直厄介な操作感である。
一見今どきのトレンドというか最先端っぽく感じるが、そもそもデジタル音量は微調整が出来ない。
音量は16段階で決められており、その中の1段階が微妙に大きかったり小さかったりして良いところにハマってくれないケースが出てくる。

またスピーカースタンドを使うと、もはや操作面は全く見えなくなり手探り状態、電源のオン・オフでさえストレスに感じるほどだ。
AT-SP3Xの感想
◯ポジティブな点
・低音も深く、感じる音のこだわり
M60と比べてひと回り大きいのもあってか、低音が出ているし、筐体の素材や大きさの違いもあってか温かみのある音に感じる、やはりアナログ音源を意識して作られたこともあってこだわりを感じる、そこはワット数では測れない深み
・アナログ音量、つまみの操作感
M60のタッチ式を使ってからだと圧倒的に使いやすく、音量の調整も痒いところに手が届く。またデザインに影響を及ぼさずに操作性が確保される 側面 に配置されているのも良い。

・筐体の良さ、良いもの感
筐体、いわゆるエンクロージャー素材には堅牢性のあるMDF(Medium Density Fiberboard:中質繊維板)材を採用している。堅牢性というのは、要は繋ぎ目などがない箱型になっており、振動が抑えられるということ。
M60も安っぽいというわけではなく、むしろ価格を考えると作りは悪くないが、メーカーロゴなどがプリントだったり、本体には繋ぎ目があって組み立てられてる感じがあるのはスピーカーとしてはマイナス。デザインだけに目を奪われがちだが、そういう細かい作りのところで質の違いが見て取れる。
◯ネガティブな点
・電源ボタンがシビア
電源と接続方法を切り替えるのは1つのボタンで共有されていおり、1回押せば電源が入り、その状態で押すごとにBluetoothとケーブル接続(RCA)が切り替わる、そして長押しをすれば電源が切れる。
その操作性自体は良いのだが、ボタンの反応シビア で、特に電源を切る際の長押しに関しては、押したつもりでも接続が切り替わっただけで電源は切れてなかったりするケースが多々あり、ボタンの中心をしっかり押さないと反応しないのはシビアすぎてイライラする時がある。
・限られる接続系統
やはり有線での接続がUSB(デジタル)に対応していないのは手軽さという面ではマイナス。元々がデスクトップ環境に最適化された製品ではないので、そこは致し方ないが、結果的にサイズ感や昨今の需要(住宅環境)にマッチした製品として捉えられているので、ここはもったいない所。
RCAピンプラグでの接続はAUXとの変換ケーブルを使えば、PCやスマホと直接の接続することも出来るが、音質面を考えるとRCA→RCAケーブルで オーディオインターフェーイス や ヘッドフォンアンプ が必要になってくる。
結局どっちを買えば良いの?
互いに長所短所はあるが、どちらも基本的には良いスピーカーで、どちらを買っても後悔することはないはず。だが使用環境によって向き不向きが変わってくる。
M60をおすすめ出来る人
- デスクスペース(設置場所)が限られている
- USB接続が必須
- Bluetoothでもより高音質で聴きたい
(基本的に無線ではロスも多いので気持ち程度の違いしかない) - 絶対的に白を求めるなどカラーやデザイン、見た目が好み
AT-SP3Xをおすすめ出来る人
- デスクスペース(幅120cm以上)に余裕がある
- 低音により深みが欲しい
- オーディオインターフェーイス や ヘッドフォンアンプ に接続できる環境がある
- アナログ音量など、物理的な つまみ や ボタン が欲しい
◇ ◇ ◇
筆者は両方とも購入して使ってみた結果、AT-SP3X(白)を手元に残して使用している。個人的な事情もあるが、とにかく M60 のタッチ式のデジタル操作が合わなかった。
あとは音質面。低音もそうだが、音の広がりや温かさを AT-SP3X に感じた。要は音が自分の好みだったということで、どちらが優れているということではないが、細かいカタログの数値よりも「筐体の質や大きさの方が音質に影響する」という通説を実感したわけである。
そこは一応2万円台で購入できる同価格帯という括りだが、メーカーの基本価格は M60 ¥23,980、AT-SP3X ¥29,700、さらに M60 は5000円引きなどのセールが頻繁に行われるので、ほぼ2万円を切る価格で販売されていると考えて良い。
一方 AT-SP3X はセールもたまに行われるが、通常は量販店で¥27,000~¥28,000円台、セールで¥25,000円台で買えればラッキーなくらいなので、割引率を考えると実質8000~1万円くらいの価格差があり、やはりそこはモノとしての質に関わってくるだろう。
結局は「デザイン、音、使い勝手、価格…」何を重視して、どちらを選ぶかはあなた次第。少しの投資で、おうち時間や仕事、遊びの環境を充実させてみてはいかがだろうか。
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