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- 韓国の反日に疲れた日本で嫌韓が広がる?世論調査で見えてくる、お互いの本音

基本的に「隣国同士は仲が悪い」というのは定説だが、日本と韓国というのは、そういった中でも特に難しい関係にあると言える。
歴史的な背景から、韓国は日本に対して反発意識が強く、日本は常に受け身という関係がずっと続いてきたが・・・
韓国の態度に嫌気?韓流ブームの裏で日本人に芽生えた意識の変化
韓国が常に反日感情の強い国だということは周知の事実だが、逆に日本の方が韓国に対して、相対的にどのような感情を抱いているのか、いまいち掴み所がないような気がする。
たとえば、十数年前に起こった「ヨン様ブーム」や、2010年代の「韓流ブーム」では、「K-POP」や「ドラマ」などが人気になり、露骨なメディア戦略が問題視されることもあったが、一応流行したことは事実だ。
一方で、竹島や慰安婦問題、または日本海表記などでは、永遠と批判や要求が繰り返され、長年のこうした韓国の態度に、市民レベルでも徐々に嫌悪感を持つ人が多くなっており、最近でも、度々訪れる「韓流ブーム」だが、そこには常に「嫌韓」という感情も隣り合わせになっていると言っていいだろう。
結局、社会的に反日世論が形成されている韓国と、さまざまな感情が入り乱れている日本の韓国に対する意識、印象のホントの所はどうなっているのか?
そこで、非常に参考になる興味深い世論調査の結果がある。
両国の国民を対象に実施した世論調査に意外な結果が!?
韓国民間シンクタンクの東アジア研究院と、日本の非営利団体・言論NPOが、調査したというものなので、おそらく偏りはなく、実情に限りなく近い結果だろうと思う。
そこで、総合的なものとして、互いに印象を聞いた結果が面白い。
「韓国に対する印象が良い」と答えた日本人「26.9%」(前年比2.2%減)
「日本に対する印象が良い」と答えた韓国人「26.8%」(前年比5.0%増)
数値的にはほぼ同じで、互いに「好印象」を持っている割合が「3割にも満たない」という結果に。
しかし、反日感情の強い韓国の割合が低いのは想定できるが、先にも書いたように、日本では、さまざまな要素が絡み合い、一部、親韓、嫌韓の感情はあるものの、一方に偏った社会的な空気があるわけではない。
韓国よりは割とノーマルに相手を見ていると思われたのだが、意外にも厳しいというかシビアな数字となっている。
むしろ、相手に対する好印象が、減少傾向にある日本と、逆に増加傾向にある韓国という、逆転現象が起きつつあるのだ。
隠さない韓国の反日、くすぶる日本の嫌韓!本音では違いも?
韓国は教育を含め、世論に反日の空気が形成されており「親日は罪」といった風潮まであると言われる。
それでも近年では、日本への旅行客が右肩上がりに増えていて、そのギャップに韓国人の複雑な感情が見え隠れしている。
今回の世論調査で、日本へ好印象を抱く割合が増加傾向にあることも示されたが、そういった背景には、実際、日本に訪れてみて「印象が変わる」といった現象が起きているとも考えられる。
そして日本はというと、以前の「韓流」と言われるブームでは、主に年配の女性が中心だったが、今では若い世代にも、抵抗なく音楽やファッションなど若者文化が受け入れられているということもあり、政治的な摩擦やニュースの影響が市民レベルでは受けにくいかとも思われていた。
しかし・・・
一見、日本は韓国のことをマイルドに見ているようでも、思いのほか、これまでの政治的な振る舞いや、反日の様子などが伝わるにつれ、日本人の心は硬化しているようだ。
これまでは、韓国で世論形成されている「反日」というものが、当然のように韓国人の日本に対する印象を悪くしていたが、一方で、日本人の中に潜んでいた(溜まっていた)「嫌韓」という感情もジワジワと広がりを見せ、日韓で相手国に持つ印象がほぼ同じレベルとなったことは、ある意味ショッキングな結果といえるだろう。
今まで韓国が強い反日の意識を持っている国だと分かっていても、日本の市民感情にまで影響することは限られ、むしろ韓流などマーケティングの妙もあってか、日本の世論では韓国に対し好意的、友好的な意見は多かったはず。
だが、次第にそういった日韓の感情の違いに変化がみられるようになっている。
「中国より日本の方に親近感を覚える」とした韓国人は、去年の12.8%から20.8%に急増した。
中国の顔色を伺い、日本には何を言っても良いと反日を煽ってきた韓国だが、現在中国との関係悪化も懸念されるなか、日本への意識も徐々に変わってきているのかもしれない・・・
◇ ◇ ◇
最近では、徴用工の訴訟問題が民間企業のレベルにまで波紋を広げていることから、これから互いの感情がさらに変化していくことも予想される。
反日の韓国が日本に好印象を持ち、受け身だった日本が韓国を嫌う、そんな逆転現象がいつ起きてもおかしくはないのかもしれない。