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『集団左遷!!』福山雅治がキモいおじさん?「顔芸、下手」の声も新境地の開拓へ
- 2019/4/25
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- ドラマ
TBS系のドラマ、日曜劇場『集団左遷!!』がスタート。主演が福山雅治、さらに香川照之や三上博史など、豪華なベテラン陣が脇を固め、今季注目のドラマとなっている。
新鮮?空回り?平成のモテ男「福山」の演技に賛否
日曜劇場と言えば『半沢直樹』や『下町ロケット』『小さな巨人』 など、世のサラリーマンや中間管理職を勇気つけるような逆転劇が定番となっているが、今回の『集団左遷』も、まさにそういった流れを汲んだ内容だ。
リストラされる銀行支店で奮起する支店長に福山雅治、そこの副支店に香川照之。そして支店のリストラ(廃店)を目論む本店の常務に三上博史。
主にこの3人の関係を中心に話が進んでいくのだろう。
福山の役所(キャラクター)は、廃店処理を任された支店長。
廃店を知らない支店の行員と本店の意向との間で、まさに究極の中間管理職的な板ばさみという状況をコミカルに演じている。

だが、このコミカルさが、これまでのイケメン、モテ男『福山雅治』のイメージからはかけ離れており、違和感を持つ視聴者が続出。それを肯定的に捕らえる意見と、否定的に捕らえる意見とそれぞれある。
おじさん?顔芸?イメージ崩壊?
確かに40代半ばくらいまでは、スマートさも若々しさキープし「さすが福山雅治」だと感じていたが、やはり50代に差し掛かると、それなりに中年臭は出てくるものだ。
それは、もれなく天下の福山であってもだ。
先日この『集団左遷!!』の番宣で出演した 『オールスター感謝祭』の中でも、他の若い役者と並んだ時や、番組内での仕草、言動、振る舞いに、やはり隠せない年齢というのを感じてしまった。
そして、そのとき感じた「おじさん感」というものは、ドラマの中でも発揮されている。
ただ、演技というか演出が少々過剰で、かつ『半沢直樹』よりもコミカルになっているので、それが、これまでの福山のイメージとかけ離れている為「下手」「顔芸」「キモいおっさん」など散々な感想も噴出している。
スターでも年を取る!それをどう見せるか
当然、誰もが年を取る。
特に世間に「若い」とか「イケメン」のイメージを持たれた有名人は、自身のそういったイメージと実年齢のギャップを埋めるのは大変だろう。
よく老け顔の方が、年を取るにしたがって実年齢にフィットしていくので楽だとも言われ、そういう人は逆に年を取ってから若く見られたりするものだ。
福山雅治といえば、背が高くてスマート、それでいて気取らない男らしい性格は、今のイケメンというよりは「男前」という言い方が正しいだろう。それでいてミュージシャン、役者としてマルチに活躍する、まさに平成を代表するスター であり、モテ男なわけだ。
そんな彼が、平成と令和という時代をまたいで新境地を開こうとしているかのような演技を見せているのが、この『集団左遷!!』というドラマだ。

本人も自分の年齢や「中年」「おじさん」になったことを受け入れて、この役を演じているのかなとも思いながら初回の放送を見てしまった。
2016年に放送されたフジテレビ系の月9ドラマ『ラヴソング』では、ヒロインの『藤原さくら』との年の差が27歳だったことで、さすがに違和感を覚える視聴者が続出した。
どんなスターでも、いくら若く見られても、どこかで年相応ということを意識しないと世間の感じ方とはズレていってしまうというのが 『ラヴソング』では如実に現れたということだろう。
いつまでも年齢に逆らっていると、時に痛々しく見えてしまうものだ。
もちろん若さを保つのはスターの宿命かもしれないが、それよりもカッコよく歳を取る姿を見せることの方が大事なのかもしれない。
◇ ◇ ◇
とにかく『集団左遷!!』 というドラマでは、福山雅治が今まで見せたことのないようなコミカルな中年を演じている。その、これまでのイメージとはかけ離れた姿を「キモい」「下手になった」「空回り」とネガティブに見るか、自身の年齢と向き合って「頑張っている」とポジティブに見るか。
どちらにせよ、50代になった福山雅治が、新しいことにチャレンジしている事は確かだ。いつまでも若い、カッコいい姿を見せるのも大事だが、同年代に勇気を与えられるような歳の取り方を見せてくれる、そんなスターであってほしいものだ。
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