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- パリ五輪代表の宮田笙子が喫煙と飲酒で辞退!たかがタバコ?法律のズレと教育や対処方法に問題も
昨日、喫煙の疑いが浮上した体操女子でパリ五輪代表の宮田笙子(19=順大)を事前合宿地のモナコから帰国させていたが、直接聞き取り調査を行った結果「喫煙と飲酒行為」が発覚、日本体操協会は19日、都内で緊急会見を開き、宮田が代表行動規範に違反したとして代表を辞退したと発表した。
オリンピックの開幕直前になって噴出したことにさまざまな憶測も飛ぶなか「たかがタバコで…」と擁護する声も上がっているが、果たしてこのような処分は妥当なのか
宮田笙子とはどんな選手?
22年世界選手権の平均台では銅メダルを獲得し、今年4月の全日本選手権で初優勝。5月のNHK杯では大会直前に左内転筋を痛めるも3連覇を達成し、初の五輪出場権を獲得した。
現在19歳だが、9月が誕生日なので今年で20歳になる。女子の体操選手は20歳を超えるとベテランと言われるくらいなので、もはや将来有望な若手ではなく、今回のオリンピックが最後のチャンスだった可能性もある。
厳しすぎる?18歳で成人、今年20歳なのに…
日本では明治時代から長く20歳が成年(成人)だと定められていたが、2022年4月1日から18歳に変わっている。
ただ「父母の親権に服さなくなる年齢」とされ、事実上「大人」と見なされるにもかかわらず、飲酒や喫煙、また競馬などの公営ギャンブルに限っては20歳になるまで認められていない。
そういうこともあってか、彼女がいつから飲酒、喫煙をしていたのかは分からないが、すでに法律上は成人で今年20歳(あと2か月程度)になるため、処分が厳しいという声は少なくない。
問題だったとは思いますが、代表権を奪うほどではないと思います。
爲末大 Dai Tamesue|X(旧ツイッター)
つくづく日本人は劣化している。たかがタバコで何を騒いでいるのか。麻薬じゃないんだぞ‼︎ こんな些細なことで19歳の夢を潰すつもりか!
猪瀬直樹 【作家・参議院議員】|X(旧ツイッター)
他人に迷惑をかける違法行為を咎めるのは当然ですが、 他人に迷惑をかけない喫煙をした19歳がオリンピックの夢を奪われるのは罰としても過大すぎる。
ひろゆき|X(旧ツイッター)
「法律違反したら代表選手から外される」という事ならば車などの駐車違反やスピード違反でも外されるのだろうか。1キロオーバーしても取り消しか?それはそうと成人してもタバコ、酒がダメなままなのが理解できない。
アルピニスト・野口健氏、X(旧ツイッター)
誤解を恐れずいうと“タバコぐらいやったらええやん”と思ってしまうんですよね。学校でもタバコを吸って退学にはならないですよ。今はどうか知らんけど、僕らの時は停学処分なんですよ。
メッセンジャーの黒田有氏、MBS『よんチャンTV』
今回のような問題が起こると、毎度処分のあり方にさまざまな意見が飛び交うが、こういった法律的なズレが混乱を招く一因になっているのは間違いないだろう。
日本代表のアスリートとしての自覚に疑問も…
厳しい声がある一方、たとえ厳しくとも、現時点で定められている法律やルールを守れなかったことに致し方ないという意見もある。
個人的にはスポーツは成績を競う競技の側面とスポーツマンシップという精神の側面があってトップアスリートはどっちも背負っているもの」「ルールを守らないことがあったとしたら厳しい処分を受けることも致し方ない」
元衆院議員・金子恵美氏|TBS系「ゴゴスマ~GO GO!smile~」
18歳成人に飲酒・喫煙は認めるべき派である。が、今回これが事実なら、現行法にも代表選手の行動規範にも違反している。残念ではあるが代表辞退は致し方無いだろう。
東国原英夫|X(旧ツイッター)
ただし今回は単なる未成年者の問題ではなく、トレーニングセンター内での飲酒を問題としているなら、これは未成年・成年は関係ない。代表選手として、トレーニングセンター内で禁じられている飲酒行為をやってしまった場合のペナルティの問題。
橋下徹|X(旧ツイッター)
※日本協会の行動規範には「日本代表チームとしての活動の場所においては、20歳以上であっても原則的に喫煙は禁止する(2016年度から数年かけて段階的に全面禁止とする)」と明記されている。
このような問題が起きるたびに賛否意見がぶつかり揉めることになるのは、これまで社会がタバコや飲酒をした未成年者への教育や明確な対処方法を確立してこなかったツケと、法律の概念がズレていることが、そもそもの問題であることは確かなようだ。
だがそれとチーム(組織)としての規範(ルール)を順守しなければいけないこととは別の問題で、今回は特にトレーニングセンター内での飲酒というのが心証を悪くしている。
ルールというのはスポーツの根幹で、それをやっている人間ならそれを破ればどうなるかは理解していたはず、外野では処分の重い軽いの議論は尽きないが、もし本人が擁護する人たちの声に感化され「この程度で…」と思うのは間違いだ。
ルールを守れなかった選手がオリンピックに行って、守っていた選手が行けないというのは絶対にあってはならない、スポーツを「実力さえあれば何をしても良い」という世界にしてはいけない。
何がスポーツマンシップなのかをもう一度考えて、選手としてだけではなく人間として成長することを願いたい。