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- エアコンから水漏れ、冷えないのは故障?修理依頼も知らないと損!ガス漏れなら無料も
6月になると梅雨入りもあり、ジメジメとした蒸し暑さを感じる季節。エアコン(冷房)の使用を始めるという家庭も多いだろう。
そんな、当たり前のように動いてくれたエアコンが、いざ不調に陥った時にはそれはもう不安やら、不快やら・・・
この記事は、不調に陥った我が家のエアコンが修理を受けた時の体験記である。
目次
エアコンの不調!自己判断は思わぬ損も・・・
エアコンに不具合が起こったとき、いかに文明の利器に頼りきっていたかを身に染みて感じ、そんなものが無かった時代に思いをはせ…イヤイヤそうも言っていられない!
昨今の暑さは、人の身体にとって危険となる場合もあり、たとえ苦手であっても適度にエアコンを使いながら夏を越さなければならない。
本格的な暑さが来る前に、エアコンの調子を確かめたり、準備が必要なのだ。それこそ暑さの真っ盛りにエアコンが故障すると、買い換えようにも工事が立て込んでいて、すぐに対応してもらうことが出来ない場合もある為、特に古いエアコンのチェックは早めにしておきたい。
さあ、今年も夏の強い味方「エアコン(冷房)」の出番だ!
あれ!?床が濡れてる?
そんな耐えられない暑さが迫る中、我が家のエアコンが夏を目前にして危機を迎えた。
6月に入り、日中「30度」に達しようとしていたある日。
フィルターの掃除をして、今年初めてエアコン(冷房)のスイッチを入れた。
そして部屋の温度が下がるのを待ったが、思ったより鈍いような気がしたので、さらに設定温度を下げて数分待つが、あまり涼しさの実感がなく、むしろ湿度が上がり不快にさえ感じられた。
すると、何やら音がする。
「ボトっ、ボトっ」と、何かが落ちるような音が・・・
不審に思い、エアコンに近づくと・・・
ビックリ!床がビショビショに濡れている!!
エアコンの方に目を向けると、吹き出し口の上、前面パネルの隙間から、水が涌き出るように染み出ているではないかっ!
購入して5年くらいは経っているが、まだ新しいという感覚を持っていたエアコンなだけに「マジか!?」といった驚きと、暑さの不快さもあって汗がだらだらと垂れてくる…
思えば去年にも、少々水滴が垂れることはあったが「結露かな?」くらいにしか思わず、その都度、吹き出し口のあたりを拭いて済ませていたが、おそらく、その時点で不具合は出ていたという事だろう。
当然、1年のメーカー保証など過ぎてしまっているので、多少の出費は覚悟の上、早速メーカーのサポートへ連絡、修理依頼をした。
サポートに症状を伝えると、出張費と合わせて1万5千円程度は掛かりそうだという。
まあ、2万円くらいまでなら「買い替えるよりは良いだろう」と思っていたので5シーズンしか持たなかった腹立たしさはあったが、しょうがなく修理費用は受け入れるしかない。
知らないと損?保証期間5年が適用される修理とは?
夏を前にしてメーカーも忙しい時期だが、翌日には修理に来てもらえる事となった。
そして翌日、エアコンの様子を見てもらうと「フィン」(熱交換器と言われる、前面パネルを開いてフィルターを外すと現れる金属部分)の大半が冷えていないという。
フィンが冷えないと、そこに付いた水滴がエアコン内部(排出するためのトレイ)には入って行かずに弾かれるため、前面パネルや吹き出し口の隙間から漏れてくるらしい。
そのフィンが冷えない原因は「冷媒ガス」の漏れであるという。
さあ!原因が分かった所で「ガスの補充」という作業をすることに。
だが、その作業後、フィンは冷えるようになったものの、水を流してみても多くは水滴となってフィンに残ってしまい(弾かれる)完全には改善されなかった。
筆者の頭には、修理不能?(買い替え?)もしくは、修理費用がかさむ?ことも頭によぎったが、修理の方(以後、Sさん)が室内機(冷媒系統)自体の欠陥を疑い始めた。
ここからは、そこでのやり取りを見ていただきたい。
購入日は分かります?
だいたい5年くらい前だと思いますけど、延長保障とかは入ってないですよ?
いや、本体の冷媒の故障なら保証は5年なんです 。
ガスが漏れているのは確かなので、今、補充して多少改善しても、また徐々に漏れていく可能性が高いんですね。
なので漏れているのが室内機なら、中身ごとを交換した方が良いんですが・・・
案の定ガス検知器を、室内機に通っている冷媒ガスの管に近づけると・・・反応が!
やっぱりココから漏れてますね!
保証書は無くても、購入日がハッキリして、5年以内ということが確認できれば保証期間内として無料で交換出来るんですけど・・・
じゃあ、買ったお店で確認できれば、それでも良いんですか!?
そうですね
2011年モデルというのは本体に書いてあるので、ちょうど5年目なのは分かっている。
それに、購入したのが夏前だったという記憶はあるので、5年目が終わる寸前の微妙な時期にあたるというのは、なんとなく察し、これはもう「購入したお店に問い合わせてみるしかない!」と思い、急いで確認。
何年前までのデータを残しているのかは分からないが、とにかく聞くしかないので早速電話して、事情を説明すると・・・
分かりますよ~お名前は?支払い方法はなんでしたか?
名前は○○です、確かカードで払ったと思いますけど・・・
そして、メーカーと型番を伝えると・・・
はい、○○の○○○(エアコンのメーカー、型番)ですね!少々お待ちください
分かりました、2011年の6月・・・30日です!
よしっ!!!(心の中で)
ありがとうございます!助かりました!
修理日は2016年の6月11日だったので、あと20日で保証期間が切れるという、まさにギリギリセーフ。
こうして、無事に購入日の確認が出来た所で
じゃあ、今日やっちゃいましょう!
ということになり、Sさんは営業所まで部品を取りに行ってくれた。
その後、一旦エアコン本体を壁から取り外し、フィンと一体になっている冷媒系統(内部を丸々)の交換をする作業となった。
素人目には結構大がかりに見えたが、手際良く30分ほどで終了。
約5年使用し、多少カビ臭さも出てきていたエアコンの内部(フィンも含めて)が一新され、室内機的には、ほぼ新品同様となった。
修理は、来るだけでも出張費が掛かると言われていたが、保証が適用され、すべて「無料」。
部品を取りに帰った時間も含め、3時間近くも我が家のエアコンの修理に費やしてくれたSさんには感謝だ。
今回はラッキー?ユーザーとして知っておきたい事
今回のケースでも、修理する人によっては応急的にガスの充填だけで終えてしまうような場合があるかもしれない。
特に、不具合の場所によって5年の保証期間があるというのを知らない客だと分かれば、あえて教えてまで大掛かりな作業はしたがらないかも・・・
今回は、たまたま良い人に当たったが、人によっては気休め程度の修理だけで修理代金を払わされる、その可能性は無きにしもあらずだ。
これでは「ガスが漏れている」という根本は解消されていないので、また近いうちに故障し、再び修理が必要になる。
そこで冷媒系統の交換が必要だと言われても、もはや5年の保証期間は過ぎているので、数万円の修理費が掛かるだろう。
なにより、それまでの修理費や出張費が無駄になる。
こうして、費用の掛かる修理を繰り返せば、結果的に買い替えるより高くつくなんて事もありえるので、今回のことを踏まえ、消費者として知っておいた方が良いことを最後にまとめてみた。
また、そのような場合の対処方法を教えてくれるようなサイトもあったりするが、あまりお勧めできない。
もちろん、自己対応できる場合もあるが、メーカーや専門家に任せる方が結果として一番の近道となる。
そういった場合の保証は期待できず、機械的な不具合と同じく、基本は1年程度のメーカー保証となる。(販売店の長期保証などオプションがなければ頼るものはこれしかない)
だが、室内機の内部配管に関しては、製品そのものの初期不良が考えられ、その場合、中身の交換が必要となる。
その初期不良に気づくまでのリミットが5年という事。
「このエアコン、家にある他のと比べて、ちょっと冷えが弱くない?」
「湿度が下がらない」
「水が垂れてくる」
といった不調があれば、5年を超える前に、1度メーカーに問い合わせ、点検をしてもらった方が良い。
特に修理の必要が無くても、出張料の3000~4000円程度で済み、何より安心できるだろう。
10年単位での使用を考えるエアコンは、5年で折り返しだ。
そこから、あと5年、またはそれ以上使えるかは、折り返しの時点で、正常に機能しているかを、確認する必要がある。
とにかく、自宅のエアコンに「あれ?」と思うような事があれば、ためらわず、メーカーに見てもらう事をおススメしたい!!