リーボックがB’z「稲葉浩志」とコラボしてスニーカーを作るという話題が出たのは今年の5月だ、YouYubeには『Koshi Inaba × Reebok「INSTAPUMP FURY 94 MAGMA」』というタイトルで製作編と完成編がアップされ、6月に先行受注開始が開始されていた。

それが今、手元に届いた商品を見た購入者から不満の声が殺到し、製造したリーボックは批判にさらされているというのだから穏やかではない。

なぜそうなってしまったのか。

コラボした「マグマ」スニーカーとはどういうものなのか

YouTubeでの『Koshi Inaba × Reebok「INSTAPUMP FURY 94 MAGMA」』製作編では稲葉さんの要望を聞きながら綿密な打ち合わせをしている様子がうかがえる。

コンセプトは、1997年に稲葉氏のソロ・デビュー・アルバムである「マグマ」から着想を得て、ブラックのメッシュパネルの上には、アルバムジャケットをイメージしたグラフィックとイエローとオレンジのグラデーションが配置され、センターベルトには、実際の「マグマ」のジャケット写真からパターンを作成したものがプリントされている。

つま先の補強パーツにはオレンジとメタリックゴールド、シュータンやヒールのタブもオレンジで染め上げられており、ポンプボタンにはロゴ、ソックライナーには”マグマ”の文字をベースに”Reebok × Koshi Inaba”のロゴを加えるている。

その”マグマ”のデザインをベースにした＜BLACK / ORANGE＞と、もう一色B’zのファンクラブ（B’z PARTY）限定で＜WHITE / RED＞も用意され、ファンならば是非とも手に入れたい代物だが、価格も27,500円と決して安くはない。

2足購入したという声も多く、心を痛めたファンも多かったはずだ。

稲葉さんの顔に見えない？粗悪品？

問題になったのは”マグマ”使用の＜BLACK / ORANGE＞の方で、最も肝心なアルバムジャケットにある「稲葉さんの顔」がプリントされるはずが、そうは見えないということだ・・・。

上の画像が見本となるが、分かる人にはわかる、隠れデザインとしてちゃんと顔に見える、これをスニーカーで再現できるのは凄い。これはファンにとってはたまらないコラボだが、単純にカラーがカッコいいのも魅力的だ。

私のリーボックも稲葉さんのお顔がない。それに刺繍の所も雑な仕上がり。B'zに関係ない友達に写真見せたら粗悪品って笑われた。リーボックからの誠意ある対応を待ちます。 pic.twitter.com/axi82t5RX2

— X178 (@X178) December 8, 2024

それが今回届いた「問題のある」ものがこれらい。やはり見本のような顔には見えず、投稿者のつぶやきからは切なさも感じる。

ただ全てが悪かったわけではない、注文のタイミングによって配送の時期が早かった人と遅かった人がおり、今月12月届いた人から不満の声が上がっているのだ。

また、この投稿者も指摘しているが、コラボだとかデザイン以前に「スニーカーそのものの作り」が雑で「粗悪品」ではないかという声も多く、リーボックには問い合わせが殺到する事態となり、SNSなどではリーボックに対する批判が巻き起こったのだ。

これ以前に届いた人からはこういった声がほとんどなく、特に問題が表面化することはなかったため、問題は今月に商品を手にした人に起こった悲劇ということになる。

一番心を痛めるのは稲葉さんではないのか？

このコラボは稲葉さんのソロアルバム「NOW」のプロモーションも兼ねて、MV（ミュージックビデオ）の製作や渋谷109の壁面には巨大広告など、大々的に展開されたプロジェクトだった。

こういった商品は大いにファン心理を揺さぶるものとなり、生活を切り詰め、無理をして購入した人も居たはずだ、それを手にした時に悲しい気持ちになるファンの気持ちを考えると、製作したリーボック側に非があるのは明白だが、この問題に最も心を痛めるのは稲葉さんではないのかと想像ができる。

また悪くなくてもニュースにはB’zや稲葉さんの名前が出てしまう、ファンにとってはそれが一番つらいことだ、このように稲葉さんやファンの双方に”つらい”思いをさせたリーボックの責任は非常に重いと言わざるを得ない。

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こうした事態を重くみたはリーボックは原因を調べ、解決に向けて対応すると発表、問題のある商品は使用せずに保管することを求め、謝罪している。

またリーボック・ジャパンの社長（ 田中裕輔 ）もXで謝罪のコメントを投稿していることから、リーボック側も「事の重大性」を理解しており、今後は誠意ある対応が行われるだろう。

とりあえず購入者は安心しても良さそうだが、一度ケチがついてしまうと冷めてしまうこともあるが、このコラボが残念なものにならないよう、いちB’zファンとして願いたい。