納豆?糸引くマフィン”無添加”焼き菓子店の衛生管理が大炎上!食中毒対応でも批判殺到

13日~14日にかけてSNSでは何故か「マフィン」に関連したワードがトレンドに溢れた。一見、流行りの美味しいスイーツがバズってるのかと思いきや、まさかの食中毒に関する大炎上。いったい何が起こっていたのか。

東京ビッグサイトの巨体イベントに出店で被害拡大

事の発端は11月11日~12日にかけて、東京ビッグサイトで開催された国内最大級のアートイベント「デザインフェスタvol.58」の会場に出店していた、東京都目黒区に店舗を構える「Honey×Honey xoxo」という焼き菓子店が販売した「マフィン」だ。

それを購入した人から「糸を引いている」「納豆の臭いがする」などという報告がSNSなどの投稿で相次ぎ、中には健康被害を訴える人も出ており、大規模イベントで発生したこともあってか「食中毒」の話題は、SNSを通じて瞬く間に広がっていった。

こうしたネット上の炎上は主にイベント終了後だったが、すでにイベントの初日には「腐った臭い」「糸を引いている」などの苦情が店側に寄せられていたことから、適切な対応を取らなかったことが被害を拡大させたのではないかと、炎上に拍車をかけることになった。

衛生管理意識の欠如を自覚していない店主に批判殺到

この件で一番問題だとされるのは「マフィン」の異変を把握したあとの店側の対応で、指摘した購入者は店主から「検品を行う」と約束されたというが、店主がした検品はというと・・・

11日の夜はマフィン全部ビックサイトから引き上げて、当日の朝(11日と12日両日とも)お店で1個(ちょっとずつ)食べてから行ってた…

honey.honey.xoxo|Instagramより

やってることは家の残り物がまだ食べられるか腐ってないかの確認をしてるレベルで、とても食品を扱う事業者とは思えない稚拙さだが、これを店主自らが書いてることから、自身の衛生観念のおかしさに気づいていない可能性がある。

普通の感覚ならば同じ場所にあった同じものから傷んだものが出たなら販売など出来ないと思うだろう。

そしてすでに販売してしまったものに関しては、どんな状態であっても「口にしない」ことの注意喚起や、出来る限り回収にあたるのが被害を広げないためには最低限必要なことだ。

だがこの店主の思考はそうではなかった・・・

今回、販売致しておりました和栗とチョコチップ、スイートポテトのマフィン達が納豆みたいな匂いがするというご報告をいただきました。もし、納豆のような匂いがしたら食べずにすぐにLINEでご連絡をお願い致します。

honey.honey.xoxo|Instagramより

納豆のような匂いがしたら・・・

余談だがこの「匂い」という字は、良い意味として使うものなので間違っている、腐敗したものなら「臭い」だ。それは置いておいて、食品の「食べられるか食べられないか」の判断を購入者の鼻に任せるというのがなんとも恐ろしい。

また店主は購入者に対して持ち帰ったら「冷蔵庫で保管」を促していたというが、自身のSNSでは「保管場所はクーラーをガンガンにかけて」とか「外気温が高かったため何個か傷んでしまった可能性が」と説明しており、自身が行っていた保管方法と矛盾しているというお粗末さだ。

食中毒の発生を認め保健所へ

こうして瞬く間に広がった「糸引くマフィン」騒動の末、ようやく店主は自身の認識の甘さを認め、営業を停止したこと、また保健所に連絡し指示を仰ぐことを報告し謝罪した。

だが、またそこで発覚した事実も・・・

1人で製造をしておりますので、5日間ずっと製造しないと間に合わないため、製造し続けておりました。

honey.honey.xoxo|Instagramより

この説明では、無添加、防腐剤不使用で冷蔵庫の保管が必要だという食品をイベントの5日前から作っていて、会場では製造から最大で5日が経っていたものを売っていたことになる。

おそらくこういった事実も自らがさらっと明かしているため、問題にさえ気づいていない可能性もあり、こうした店主の認識、対応の甘さからは、食品の衛生管理者としての知識や意識の低さが露呈していると言わざるを得ない。

◇  ◇  ◇

今後は保健所の調査が入るとみられ、その後に処分は受けるだろうが、今回のような事例が発生すると、たとえ一部であっても、同じように個人で細々と営んでる店や、その物自体に(今回ならマフィン)にネガティブなイメージが付きまとい、同業者に風評被害が及ぶ恐れもある。

そういった影響を考えると、食品を提供する人間に必要な「知識や安全に対する意識」を著しく欠いていた店主の責任は重い。

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